ロリでオタでも

旧名・ロリでオタでも早稲田を目指す

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【官能】万引き犯の懲らしめ方♪

「だから、他には何も盗んでいないって言ってるでしょ!」
苛々を言葉の節々に滲ませながら少女は言う。
スーパーの奥の事務室には、机が二個と粗末なストーブがあるばかりだ。
通称、尋問室。万引きをした輩を警察に突き出すかどうか決める場所である。
「初めにそう言って、お前の鞄の中からこれらが出てきたわけだが……その説明はどうつける?」
俺は彼女の鞄から押収した万引きの品を指差して言う。
「これはこれ。それはそれはでしょ!わかったら、さっさと解放しなさいよ」
まったく話にならない。
俺はやれやれと溜め息を付きながら、回収した彼女の生徒手帳を見る。
近衛ありす。私立の女子校に通う中学一年生。
姿は見るからにお嬢様といった風。手入れの行き届いた綺麗なロングヘアに、血管が透けて見えるくらいに白い肌、恐れを知らない強気な目……
まあ、目つきは少々いただけないが、容姿はかなり整ってる部類に入る。
ただ……性格に難あり……か。
でも、これくらいの方が尋問するには面白い。思わず、口元がにやけてしまう。
「じゃあ、わかった。警察に連絡するから、ちょっと待ってろ」
そう言うと、少女の顔が瞬時に青ざめる。わかりやすい反応だ。
「ま、待ってよ!ちょっとそれはいくらなんでも……」
「いくらなんでも……なんだ?万引きすれば犯罪になることくらい学校で習わなかったのか?」
「うっ……でも、でも警察に連絡したらお母さんにも、先生にもばれちゃうし……」
さっきまでの強気な姿勢が嘘のように、ありすはシュンとする。
「バレるだろうな。でも、それは自業自得だ」
俺は机の上に載った受話器を外す、そして110の番号を……
「待って!」
掛かった!俺は思わず緩む頬を引き締めるのに苦労した。
「何だ?」
「どうしても連絡しないといけないの?」
そう言うありすの質問に俺は考え込むフリをする。
もちろん、その先の台詞は予め決めてある。
「……仕方ない。今回は特別だ。これ以上何も盗んでないって証明が出来たら返してやろう」
「ホ、ホント!良かったぁ」
ありすは安堵の笑みを浮かべる。
パァッと明るい屈託のない笑みは、この陰鬱な空気の漂う尋問室を明るく照らしてくれた。
でも、俺はそんな笑顔より恐怖に染まる表情や泣き顔が見たいのだ。
「じゃあ、今すぐ着ている服を脱げ」
「へ?」
一瞬、ありすの顔が無表情になる。
言っている意味がわからない、ありすは無言でそう語っているように思えた。
「聞こえなかったのか?着ている服を全部脱げと言ったんだが」
「そ、そんなのおかしいわよ!セクハラだわ!」
「……なら、警察に連絡するまでだな」
もう一度、俺は受話器を取り、今度は耳に当てた。


「わかった、わかったから。お願いだから、警察は止めて!」
涙声になりながら、ありすは言う。
俺には彼女の気持ちが手に取るようにわかる。
両親や学校に万引きの事実を知られ社会的に殺されるか、それとも恥を忍んで見知らぬ男に肌を晒すか。
それはそれは難しい選択に違いない。
華も恥じらう女子中学生ならば尚更だ。
「わかれば良いんだ。さあ、服を脱げ」
コク、とありすは頷いて、俺に背を向けた。
なるべく肌を俺の方に見せたくないらしい。
「盗んでない証明ができればいいんでしょ?」
「ああ」
ありすは背中を向けながら、制服のシャツを脱ぎ俺に投げつける。
白く小さな背中にはブラジャーの紐が頼りなげに浮いていた。
「……これで良いんでしょ?」
「上半身はな。でも、まだ隠す場所はいくらでもあるだろ?」
「っ……」
背中を向けているから表情はわからないが、きっと泣きそうな顔をしているのだろう。
堪らない、と思った。少女の羞恥する姿は本当に堪らない。
ありすはスカートを躊躇いながらも外していく。下ろそうか下ろさないかで逡巡している辺りにさらにそそられる。
この子は恐らく男を知らない。そればかりか、こうして男に肌を晒すこと自体が初めてに違いない。
そう思うと、股間が熱くなった。
「……これで……」
ありすはスカートを投げてよこす。
見れば下着姿だけになったありすが震えていた。
飾り気のない白いパンツに包まれた臀部は、非常に男心をくすぐるものだった。
醸し出される清純さは残酷な欲望を掻き立て、俺に歯止めを利かなくさせる。
「まだ隠す場所はあんだろ?」
「……あるわけないじゃないっ!どこに隠せば良いって言うのよ!」
「昔、うちの常連だった主婦がな。ブラジャーにホッカイロを隠していた事があったんだ。本人は裸にされるまで、もう何も隠してないと言い張っていたな」
「私がそういうことをすると思うの?」
ありすの声は震えている。羞恥に震えているのだ。
「ああ。悪いけど疑うのも商売のうちなんでね」
「……くっ。絶対許さないから」
そう言って、ありすはブラジャーのホックを外す。
怒りにまかせているようで、その動作に迷いは少しも無かった。
そして、俺にソレを投げつけた。
「これで良いんでしょ?」
何も付けていない白い背中。その背中は思わず舌を這わせたくなるほどに、美しいものだった。
誰にも汚されていない。誰も手を付けていない。ただ、美しいだけの白く小さな背中。
俺を狂わせるには充分だった。
「……本気で言ってるのか?」
俺は無理に怒っている感じを言葉に含ませる。
こうすれば、俺の言いたいこともありすにわかるだろう。
「だって……まだ脱げって言うの!」
「当然だ。前例はあるんだから」
「できるわけないじゃない。だって、私……えぐっ……」
語尾が涙で濁る。
「万引きしたお前が悪いんだよ。そんな馬鹿なことしなければ、俺だってこんなに追いつめるような事はしない。どうする?警察に行くか?」
ロングヘアが揺れる。
否定、か。ちょっと意外な反応だった。ここまで嫌がるなら、社会的に殺される方を選ぶと思ったんだが。
ありすはゆっくりとパンツに手を掛ける。手を掛けて止まる。
迷っているのだろう。迷うのが無駄な迷いの中で迷っているのだ。
もう、とうに結論が出ていると言うのに……
その姿に頭が痺れるほどに惹かれる。犯したいと、そんな衝動が込み上げてくる。
パンツが下ろされる。
傷も染みも1つもない白い臀部が晒される。
まだ女性に成りきれていない固さを残す尻は、本当に綺麗だった。
キュッと中心に盛り上がるように引き締まる青い果実。それは女性にはない、少女だけが持つ美。
「これで良いんだよね?」
パンツが俺に投げられる。良いはずだが、俺は頷かない。
もう犯したくて堪らないのだ。理由なんてない。
耐えられない。ただそれだけの事だった。
「良くない。脚を開け」
「……話と違うじゃない!」
「ソコに隠した前例がある」
「あるわけないでしょ!こんな……こんなとこに隠せると思ってるの?……もう、私帰る!」
「警察に電話されたいのか?」
そう言うと、ありすは口を噤む。我ながら上手い恐喝だ。
おずおずとありすは脚を開いていく。
双丘がぱっくりと割れて、褐色のアナルが顔を出す。しかし、その下にある大事な部分が股の下から入れられた手で隠されている。
「隠してたら脚を開く意味がないだろ?」
「こんなの絶対おかしいもん……おかしいもん……」
涙声。そうやって、泣かれたりするとますます苛めたくなるのが彼女にはわからないのだろうか。
「おい、手を外せ」
「無理だもん。そんなの無理だもん……」
頑なに彼女は大事な部分を隠そうとする。
痺れを切らして俺は近づいた。言ってダメならば、力づくしかない。
「何っ!やめてよ!」
背後に近づいた俺に気が付いて、彼女は抵抗の声を上げる。
しかし、構うことはない。
背後に立った俺は剥き出しになった臀部に指を這わせた。
スーッ、と優しく撫でるように触れていく。
「や、やめ……!こんなことして許されるわけ……」
手で隠されているとこにはあえて触れないで、尻の肉だけを揉みしだいていく。
見た目通り若干の固さはあった。しかし、やはり幼くても女の尻、固さの中にはしっかりとした淫猥な柔らかさがある。
「警察に訴えるわよ!」
「そしたら、俺もお前を訴える。これでお互い様だな?」
「そんなのおかしい……やんっ!」
アナルを探し当て軽く指の腹で擦ってやる。中心を付くことなくアナルの皺を味わうように、指先を動かしていく。
「やんっ!そこばっちいよぉ!」
「お前が大事なとこ触らせてくれないから、ここで遊んであげてるんだろ?な!」
小指の先でアナルの中心を突く。第一関節の半分くらいが肛門にめり込む。
「痛いっ!痛いよぉ!そこはやめてったら」
観念したように手を離し、ありすは性器を晒した。
割れ目が尻の合間に息づいている。脚を開いているせいかピンク色の内部が若干見て取れる。それはあまりに卑猥ではあったが、同時にまた良いようもない美しさがあった。
「ひっく……これで良いんでしょぉ?もお、帰してよぉ……家に帰してよぉ……」
首だけこちらに向けて、涙に潤んだ目でありすは俺を見る。
この子は本当にわかっていないと思う。そんな目で見られたら、男は止めるどころかいきたいところまでいってしまうというのに……
俺はありすの目の前で、堂々とズボンとパンツを下ろし自分自身を解放した。
「な……ねえ?何かの冗談だよね?」
俺は静かに首を振る。
「警察に突き出さないんだから、報酬もらわなきゃなぁ?一回ヤられるくらい、安いもんだろ?」
「話が違うじゃない!」
「その台詞はもう聞き飽きたよ」
外へ出ようとありすは駆け出す。が、すぐに真後ろに立つ俺に腕を捕まれる。
「なあ?いいだろ?一回くらい?」
「で、できるわけないでしょ?そんなの……無理、無理だよぉ……」
またブワッとありすの目に涙が溜まる。
ああ、本当に堪らない。もう俺は絶対犯すと、神に誓って犯すと心に決めた。
グッとありすの臀部を強引に俺に引き寄せる。
「ひゃん!……だ、だめだったら……」
ありすが逃げ出さないように、腕をがっしりと掴み直す。
そして、ありすの腰をがっしりと固定し……肉棒をその秘部へと滑り込ませていく。
「や、ホントにやめてっ!……やめてったら!いやぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴にも似た声を上げる。
でも、それは俺を止めるに到らない。むしろ、さらに俺の欲望を駆り立てる。
「痛いっ!痛いったら!もう……いい加減にしてよぉ……」
ありすの膣は狭くザラザラしていた。そりゃそうだ。
興奮させることもなく、こちらの都合で挿入したんだから、愛液が足りないのだ。
でも、今更どうしようもない。それに、こうして『痛い!痛い!』と騒がれる方が、個人的には興奮する。
パンパンッ
小気味よくありすの尻に腰を打ち付けていく。ありすの狭い膣の奥へ奥へと肉棒を差しこんでいく。
「わたし……初めてなのに……酷いよぉ……こんなのあんまりだよぉ……ひっく……ぁん!」
ありすの声にも、ときどき官能的な響きが混ざっていく。
口では何と言おうと彼女もまた感じているのだ。
パンパンパンパンッ
ぶつかるたびに感じる尻の感触が心地よい。ありすの膣がキュゥンと締まっていくのを感じる。
それはありすが感じている何よりの証拠だった。
俺は腰の動きを緩めながら、ありすのこぶりな胸に手を伸ばした。
「はぁん!ぁっ!ひゃん!」
乳房の頂に触れるとありすは身をよじらせた。そんないじらしい姿がまた可愛らしい。
堪らなくなって激しく胸を揉みしだく。しっとりと指にまとわりつく質感は、それだけで俺を幸福にさせた。
「……ふぅ…」
俺にも絶頂が見えてきた。ラッシュを掛けるべく、腰を激しく動かし始める。
「ん!ぁん!ぁ!」
その動きに合わせてありすの声も荒くなる。
「ダメっ!私、おかしくなっちゃうよぉ!」
獣のような叫び声を上げ、ありす自身も腰を振る。
もう完全に彼女は性の奴隷だった。
俺はさらに激しく腰を動かし……彼女の中に射精した。




絶望した!自分のスキルと才能と才能と才能とスキルの無さに絶望した!
というか、明らかに下手になりましたよね、僕。
……いやいや、わかってるって、元から下手だと言いたいんでしょ?
わかってますよ、それに関してはさ。
下手ですよ、ド下手、素人です、ド素人ですよ。
でもさ、下手は下手なりに前に進んでいないと凹むでしょう?
だって、それはいつまでだっても下手だって意味じゃないですか。
はぁ……あー、気分悪い……苛々する。

で、すんません。オナニーの分際で生意気なんですけど、
一言でも感想付けていただけると嬉しいな、なんて言ってみちゃったり……
あ、本当、今回だけ、今回に限っての願望ですから……
もう我が儘は二度と言いませんから……
今回だけストリップなので、ちょっとそこはお客さん、お願いします(意味不明)

ああ、もう読めば読むほど自己嫌悪!
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| 小説 | 03:59 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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【SS】カントリートレイン

文庫本から顔を上げると、窓の外には田んぼが広がっていた。
家屋がほんの少しだけ散らばるように存在し、緑の絨毯のような景色に彩りを添えている。
鉄オタがいなければ、廃線に追い込まれてしまうほどのローカル線なだけはある。清々しいほどのド田舎だ。
カラカラ
冷房の付いていない電車内は、終始扇風機が怪音を鳴らしていた。
それでも冷房ではない健康的な涼しさは、良いモノだ。
予備校のあの機械的な寒さを忘れさせてくれるのは、実に精神衛生上良い。
再び窓に目をやれば、外は容赦なく夏の太陽が降り注いでいた。
その光が水を張った田んぼに反射して、俺の目を焼く。
そんな日本の原風景というべき景色に、しばし目を奪われてしまう。
心のどこかにあるノスタルジアが、刺激されているのだろうか。
「むにゅむにゃ……」
猫のような寝言が聞こえ、俺はその方向に目をやった。
見ると、少女がすやすやと寝息を立てていた。彼女はさっきからずっと眠りっぱなしだ。
年の頃は今年中学に入ったくらいだろうか。
まだあどけなさの残る顔立ちは、思わず涎が出そうなほど食べ頃と言えた。
そして、田舎娘特有の健康的な可愛らしさとでも言おうか。
良く言えば純粋無垢、悪く言えば芋い。
まあ、要するに容姿に多少のコンプレックスを持つ俺のような男が、いかにも好みそうな顔立ちだった。
肩に掛かるくらいの髪の毛は、自然な艶を持ち美しく、汚れ一つない小麦色の肌は、図らずも夏の匂いを漂わせている。ううん、良い……頗る良い。
しかも、優雅に眠る彼女は一向に目を覚まさない。
文庫本が60ページ進んだところから見て、時間にして約1時間くらいか。まったく良く寝ている。
そうなれば、少しくらい悪戯をしても大丈夫なのではないか、とよからぬことを考えてしまうのは当然と言えよう。
そうして、自然と俺の目は胸元へと向かった。
小振りな胸。
白いワンピースの醸し出す清純さ、その小さな胸の放つ艶めかしさ。
その2つのパラドックスが混じり合い……
俺の目の前で1つの宇宙が生まれた!
美のエデン。
その感触を想像したとき、理性は名誉の玉砕を迎え……そうになったが直前で止んだ。
エロゲのやりすぎだ。自重汁。
『キャー、エッチ』で済むことは、世界が違うと犯罪になりうる。
「ん、んーん」
不意に彼女は目を覚ました。
さっきまで卑猥な妄想に耽っていたモノだから、俺は予想以上に狼狽えた。
しかし、それは俺の取り越し苦労であるとすぐにわかった。
彼女は首をキョロキョロと振り、何やら不安そうな顔をしている。
「どうしたの?」
自然と優しくことさら優しく、しかしいやらしくないならない程度に俺は声を掛けた。
婦女子が困っていて、声を掛けないのは紳士の美に反する。
「ここはどこ?」
眉間に皺を寄せ、不機嫌そうに聞く。
まるでこの困っている事態が、俺のせいであるかのような目である。
「JRのローカル線だね」
「んなことはわかってるわよ! ああ、もうこれだから馬鹿は嫌なのよ!」
初対面で目上の人を馬鹿呼ばわり、それが許されるのは二次元世界だけであるのを彼女はご存じなのだろうか。
まったくもって、礼儀を知らないガキだ。少し可愛いから良い気になる。これはまことに良くない兆候。
こういうガキが社会に出る前に1つ説教を垂れるのが、世のため人のためであろう。
「ごめんごめん。で、つまり何が聞きたいのかな?」
そんなはっきりモノが言えれば苦労しない。
仕方ないよね、僕らは日本人なんだもの。
「だから、本名は過ぎたのか聞いてんのよ」
苛立たしげにこちらを睨み付けながら、尚も不機嫌に言う。
俺の知識が間違っていなければ『だから』というのは順接の接続詞であり、こういう場面で使うのは用法として……
いや、指摘するだけで無駄だろう。きっと礼儀の礼の字も知らないのだ。
「ごめん、わからないな。何しろ、この路線使うの初めてだからさ」
それでも、あくまで紳士に振る舞う俺。この行動は誰かに褒めて貰ったっていいはずだ。
そうして、周りを見回してみるが拍手を送る人物は愚か、こちらを見ている人すらいない。
というか、人自体がほとんど車内にいない。
おそろしや、ローカル線。これじゃ赤字経営もしかたがあるめぇ。
「え? 初めてなの?」
きょとんとした顔で田舎娘は僕を見る。正直、この反応は意外だった。
「うん。一人旅でたまたま乗っただけだからね」
「ふーん、こんなド田舎にねぇ。で、どこから来たの?」
「東京」
「と、東京!?」
素っ頓狂な声で俺の言葉を反復する。その目は好奇心で爛々と輝いていた。
「ねえねえ、東京って東京だよね!あの東京だよね」
「う、うん。東京は1つしかないと思うし」
さっきまでの不機嫌さがまるで吹っ飛んだ態度に少々戸惑う。忙しい女の子だ。
「良いなぁ、東京。良いなぁ」
「……何がそんなに良いの?」
良いことなんて何もない。良いことがないから、僕はこうして田舎に足を運んでいるのだ。
「だってぇ、何でもあるんでしょ? 東京って」
「田んぼは無いよ」
「そんなもの無くたって良いの」
「綺麗な景色だって無いよ」
俺は左手で窓の外に広がる田園風景を指さした。
まさに夏景色。JRのポスターにでも起用されそうなくらい、見事な風景である。
「はぁ? どこがどうこの車窓が綺麗なのよ」
右手でコツコツと電車の窓を叩きながら、少女は言う。
彼女の目に、この景色は綺麗に映らないのだろうか。
「どこまで行っても、山と田んぼしか無いじゃない。こんな単調な景色を見て、良く綺麗だなんて言えるわね」
「俺はいつまで見てても飽きないけど」
「あんたが特殊なのよ。友達はみんな言うわ。つまんない景色だって」
「そうなのかなぁ……」
東京に住む友人に見せたら、結構珍しがって喜びそうなものだけど……
「景色だけじゃないんだから、日常生活はみーんな退屈なのよ。ここには何もないから」
「別に東京に住んでるからって、退屈しないわけじゃないよ」
そう言う僕を少女は、胡散臭そうな目で見た。
「そんなわけないじゃない。コンビニだって歩いて数分のところにあるんでしょ?ビデオ借りられるところ、えーと、TSUTAYAだっけ?そんな物もあるし、映画館だってあるし、ボーリングだって、カラオケだってあるんだもん。退屈するわけないわよ」
「事はそんなに簡単じゃないんだよ……」
たぶん、彼女にはそう言ってもわかってくれないのだろうけれど。
根本的に価値観が違うのだ。何かに植え付けられた東京という幻想に、間違いなく酔っている。
「俺は君みたいに田舎で育ちたかったと思うよ。毎日、こんなのどかな風景を眺めていられればそれだけで幸せだし、それに外で遊ぶにも……」
俺はそこまで言って、ようやく気が付いた。
俺は少女と何ら変わりがない。
少女はカラオケやボーリングなどの都会にあるものを欲し、俺は田舎の持つ心の安らぎを欲している。
そう、結局俺らは……
「無い物ねだりか」
恐らく逆の立場であっても、同じようにお互いに無い物を欲しているに違いない。
何かそれは酷く滑稽だった。
「何が無い物ねだりなのよ?」
「君も俺も2人とも、自分の環境の中に無い物を欲しているんだと思ってね」
そう言う俺の言葉に、少女はムッとしたような顔をする。
「あんたはそうかもしれないけど、私は違うわよ」
「どうかな。環境が変われば、自分の今の生活が変われると思ってるんじゃないの?でもね、僕が思うに、実際は自分自身が変わらない限り、自分の生活を変えることはできないんだよ」
「……つまりどういうこと?」
そう言って、少女は小首を傾げる。こういう動作が可愛いらしいのは、ポイントが高い。
「退屈な原因は自分にある、って事だよ」
それはそのまんま俺自身にも、返ってくる言葉だった。
もちろん、すべてにおいて自分に原因があるわけじゃないだろう。でも、自分の力で他人や環境を変えることは、とても難しい。
だからこそ、自分を変えなければならないのだ。
「むぅ、何よ、それー。私が悪いって事?」
ぷくぅ、と頬を膨らませる。これはポイント高いよ、めっちゃ高いよ。
「悪いってわけじゃないけど……ほら、自分自身が一番変えやすいでしょ?例えば、こうして毎日見る車窓にも少し気を配ってみるとか」
「だから、つまんないって言ってるじゃん」
「そういう決めつけが悪いんじゃないかな?四季の移り変わりとか見事な物だと思うよ。雪も降るんでしょ?ここら辺は」
「降るけど……でも」
「『でも』と『だって』を続ける限り、この議論は終わらないからその2つは禁止」
「でもぉ……」
「アウト」
うー、と殊更不機嫌そうに少女は俺を睨み付ける。

「次は本名~本名~」

淡々とした車内アナウンス。少女はそれを聞いて立ち上がる。
「あ、次だったんだ」
「うん。良かった、寝過ごしてなくて」
少女は棚に置いてあった荷物を膝の上に載せ、再び腰を下ろす。
もう少しの間、話していてくれるらしい。
「思ったんだけど、無い物ねだりって本当に悪いことなのかな?」
ちょっぴり顔を赤らめながら、少女は言う。
きっとこういう人生論的な話をするのは、小恥ずかしいのだろう。
俺だってしらふで話すには、ちょっとばかり抵抗がある。
「悪いことだよ。不毛じゃないか」
「たしかに不毛だけど、それが無い生活って言うのも寂しいものじゃない?」
言われてみれば、たしかにそうだ。
人が無い物をねだらなくなる。
つまり人から欲望という物がなくなったら、人生はすごく味気なくなってしまうんじゃないだろうか。
「なるほどね。たしかに、それは寂しいものかもしれない」
そう言って、俺はちらりと少女の胸元へと視線を移す。
ほんの少しだけ膨らんだ胸。それはどういうわけか、俺の心を躍らせる。
それを見ていると、心の奥底が暖かくなり何だか幸せな気分になる。
さらにその感触を想像したとき、こそばゆいような快感が体中を駆けめぐる。
そんな感情が無くなってしまうのは、たしかに寂しい。あまりにも寂しい。寂しすぎる。
「でも……俺もよくわからないけど、本質は別のところにあるんじゃないのかな。そういう欲望とかの次元を超えたところにさ。そうじゃないと、人間が人間でいる意味がない」
「……最後の言葉の意味がよくわからないんだけど」
そこで電車のドアが開く。蝉時雨が電車の中にまで降り注ぎ、俄に騒がしくなる。
本名駅に着いたのだ。
「あ、ええ?もう着いたの?ねえ、どういう意味だったの?」
「ほら、降りないと電車出ちゃうよ」
「んー、もうわかったわよ。じゃあね」
そう言って、そそくさと少女は出ていった。
夏空の下で白いワンピースが踊る。
その光景は、何かの歌の歌詞になりそうなほどに美しく、またどこか切ないものだった。
俺が無言で手を振ると、寸分も待つことなく扉が閉まった。
そして、ゆっくりと駅のホームが離れていく。
俺は自分の言った最後の言葉を思い出そうとした。
すると、自然と笑いが漏れた。思い出せなかったのだ。
いくら思い出そうと思っても、頭に浮かぶのは、あの子の未発達な胸の膨らみだけだった。




酷い……
久しぶりに書いたら、もう酷すぎる。
起承転結もまるで無いし、文自体が読みづらいし……
でも、せっかく書いたから勿体なくて云々。
何か書く度に同じこと言ってますね、すみません。

まあ、つまりは『マジおっぱい触りたいよぉハァハァ』って言うことです。
あー、ホント自分の下品さに辟易する……
大丈夫なのか?自分

| 小説 | 14:06 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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【SS】群像

落ち葉がなめくじに見えた。
夜10時、信号待ちの横断歩道。
発光ダイオードの粒々に目を奪われながら、僕はぼんやりと昼間のことを思い出した。
鳩に餌をあげる浮浪者のこと。
彼が菓子パンを千切って傍らに置くと、どこからともなく鳩が舞い降りてきた。それも大量に。
それらは、まるで薄汚い絨毯のようだった。
鳩は平和の象徴なんて言葉があるが、その時僕は確信したのだ。
その言葉を残したヤツは、実物の鳩を見たことがないのだと。
我先に群がるその姿からは、平和など微塵も感じられない。あるのは生への強い強い執着。
彼らは実に逞しく、同時に寸分でも目に留めておきたくないほどに、汚らしい存在だった。
それではなぜ、思い出すほどにその光景が焼き付いてしまったのか。
それは浮浪者の隣にいた若い男女のせいだった。
いや、正確に言うならばその若い男女と浮浪者、2つの間の『何か』だ。
その何かに僕は強く引き付けられ、また僕は生まれて初めて、今この光景を目に焼き付けておかなくてはならない、と思った。
それは大袈裟に言うなら、世の理不尽を体現化していたと言って良い。
毎日が楽しくて仕方がないと言うように、笑い合う若い男女。
気怠げに菓子パンを千切り、骨の髄まで貧困が染みついた浮浪者。
そのコントラストは実に絶妙で、若い男女がその場を去るまで僕はずっとその光景を見続けていた。
そんなことを思い出しているうちに、信号が青に変わった。僕はゆっくりと横断歩道を渡る。
渡りながら、もう1つ僕は昼間のことを思い出した。
本屋で見た杖をついた老人のこと。
時代小説か何かを探しているのか、僕の前をのろのろと老人は通り過ぎていった。
僕は何故だかそのついた杖を、足で払いたくて堪らなかった。
それを払っただけで老人がバランスを崩し転倒することを考えると、実に愉快に思えてならなかったのだ。
その気持ちは数時間たった今も変わらない。
老人が転倒したから、何があると言うわけではないのだが。
横断歩道を渡り終わり、住宅街の続く暗い路地を歩く。街灯がポツポツと頼りなげに道路を照らしている。
時々、家々から漏れ出る石鹸の匂いが、心地よく鼻を撫でる。その石鹸を使っている人間を想像して、僕は僅かに股間を膨らませた。
ふと、赤い三角コーンが目に留まった。さらにその先に、工事中であることを示す看板を見つけた。
しかし、時間が時間なので工事をしている人の姿は見あたらない。たしかに、こんな時間に住宅街で工事をやった日には大顰蹙である。
僕は何気なくその三角コーンを握りしめた。そして持ち上げる。案外軽く、何とか片手で振り回せるくらいの重さだった。
「ぴぴるぴるぴる……」
自然と僕は呟いていた。
「ぴぴるぴー」
声が次第に大きくなってくる。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー!!」
その声はいつの間にか、大声と言って差し支えのないものになってきた。
「何でもできちゃうバット~♪エスカリボールグ~♪」
両手で思いっきり三角コーンを握りしめ、電信柱に一撃を加えた。ボゴォンと予想外に大きな音が出る。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー!!ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー!!」
ほとんど叫び声だった。この世界に風穴を開けてやりたかった。
寂しくて、不公平で、汚いこの世界にでっかい風穴を開けてやりたかった。
「魔法の擬音で人生やり直してあげる~♪」
再び三角コーンを振る。さっきよりもさらに力を入れて、電信柱を倒す勢いで。
バカォンと住宅街にヒビを入れるくらい大きな音を立てて、三角コーンは形の悪いユリの花のように裂けた。
僕は息を付いた。それから、代わりの三角コーンを探すべく辺りを見回した。
ちょうど警官2人が遠くから、自転車に乗って走ってくるのが見えた。僕は黙ってそれを見続けた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
警官の顔は、沢村一樹にそっくりだった。




もうなんか意味わからない。
散歩してる最中に、無性に書きたくなっちゃいましてね。
いつも通りつまらなくてごめんなさい。
もうほとんど尿意ですね、耐えられないでしょ、なかなかさ。

そうそう、この前めちゃくちゃ沢村一樹に似た警官に職務質問されたんですよ。
物腰も柔らかで笑顔も爽やかで見るからに優しそうで……
ってまあね、職務質問するくらいだから、その警官は僕を不審者と疑ってるんでしょうけれどw
そんなこと少しも感じさせないんですよねー

そんなこんなでセンターから立ち直ったハルハラでした。
ヒトカラほど効く薬はありませんねーw

| 小説 | 00:57 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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【官能短編】スケッチ

「やっぱりダメかな?」
先輩は苦笑いで言う。
私はほとほと困ってしまう。他でもない先輩のお願いだ。断れるわけがない。
でも、でも……
「良いんだ、無理を言っていることはわかってるからさ」
先輩の声には少々諦めが混じり始めていた。
放課後の美術室。この1年と半年、私と先輩だけで過ごした思い出のいっぱいつまった場所。
そこを秋の日差しが柔らかく包んでいる。窓から見える校庭からはどこかの運動部のかけ声が聞こえる。
取り留めもない日常。それは明日も明後日も明々後日も変わりなく続いていくはずだった。
「ただ、もう僕は部に来られなくなるから、最後にどうしてもカナを描きたかったんだ」
先輩はもう部に来られない。中学三年生である先輩には高校受験が迫っているのだ。
私は先輩の辞めた後の部が怖くてたまらない。美術部は私と先輩の2人しかいないから、先輩が辞めると私は1人になってしまうのだ。
そして、同時に私は思う。先輩の最後のお願いくらい聞いてあげたい、と。
どうしようもなく不器用な私に手取り足取り絵の基礎を教えてくれた先輩にせめてもの恩返しがしたかった。
「や、やります……!」
自分でも情けなくなるくらいの小さな声。何とか絞り出した声だった。
「ホント!ホントに!」
それを聞いた先輩の顔はわかりやすいほど明るくなる。パアッと輝く笑顔はまるで子供のようで、何だかこっちまで幸せになるほどだった。
そして、その時気が付いた。
私は先輩のこの笑顔が好きなんだ、と。



初めから無理なお願いだと思っていた。
だから、カナがそれを承諾した時は心底驚いた。
たしかにやることは至極簡単である。
服を脱げばいい。ただ、それだけだからだ。
だが、僕とて14歳のうら若き乙女の裸体がそう易々と拝めるとは思わない。
恥じらいもものすごく強いはずだし、それこそ誰の目にもその裸体が触れたことがないかもしれないのだ。
いくら先輩のお願いとは言え、承諾してくれるはずがない。
そう思っていた。そう思っていたのだが。
繰り返すようだが、彼女は承諾した。
僕のヌードモデルになってくれることを承諾したのだ。
嬉しい誤算だった。芸術家の端くれとして是非女性の裸体を描いてみたかったのだ。
それもできるだけ若い……いや、もっとも美しい状態での女性の裸体を。
「じゃあ、早速で悪いのだけれど、服脱いでもらえるかな」
胸はこれ以上ないくらいに高鳴っていた。
美しいモノを描こうと思うのは、僕のような未熟な絵描きでも何ら変わりはない。
カナは擦ったら消えてしまうんじゃないかと言うほど、儚げな女の子だった。それはおそらく端正な顔立ちと雪のように白い肌と線の細い身体のせいだろう。綺麗ではあるが、あまり目立たないのだ。日陰に残る残雪のように。
「はい」
カナは消え入りそうな声で言う。
それを聞くとさすがに僕の心にも罪悪感が沸いた。
胸の高鳴りは急に萎えていく。
「無理にとは言わないから、その、恥ずかしかったら別に良いよ?完全に僕の我が儘だから」
カナはかぶりを振る。
そんな健気なカナの姿は可愛かった。
きっと、彼女は引退して部を離れていく僕へのせめてもの恩返しに、とでも思っているのだろう。
---ロクなことしてあげてないけどな
でも、僕は知っていた。
彼女はそういう子なのだ。僕が親切だと思わないことにも親切心や恩を感じてしまうそんな子なのだ。
1年と半年もこうして2人で飽きもせず顔を付き合わせてきたのだからよくわかる。
彼女はこっちが呆れるほどに優しい子だ。
「そう。じゃあ、止めたくなったらいつでも言ってね」
「大丈夫です。先輩のために私頑張りますから」
俯いてギュッとスカートの裾を掴む姿に、僕の心はまたしても抉られた。
カナはたしかに承諾した。しかし、承諾したからと言ってそれに甘んじても良いのだろうか。
僕の中に葛藤が渦巻く。何かとてつもなくいけないことをしているのではないだろうか。
「ホントに良いんだよ、嫌だったら」
「嫌じゃないです。ホントに嫌じゃないです。むしろ、私なんかでも先輩の役に立てるのが嬉しいんです」
顔を上げ、カナは必死にそう言う。心なしか濡れている瞳はどこか艶っぽい。
これもまたカナの優しさだろう。
僕はカナの優しさに引きずられるのは嫌だった。こんなお願いをしておいて言うのはどうかと思うが、カナを傷つけるのは嫌なのだ。
でも、同時にこれ以上は無駄な議論であるのにも気付いている。
「わかった。じゃあ、服を脱いで貰えるかな」
こく、とカナは頷いた。
僕はゆっくりと窓の外へと目をやった。
野球部が大きなかけ声を上げながら、白球を追っている。夕空をバックに動き回る彼らの姿はまさしく青春の象徴だった。
どこからかピアノの伴奏も聞こえた。合唱部か何かだろう、透き通った歌声がそれに続いた。
もうしばらくしたら、こんな光景も見ることがないのだと思うと少し寂しかった。



制服の上着を脱いだ。
空気に直接触れる面積が広くなったせいか、急に涼しさを感じた。
でも、これで終わりではないのだ。
さらにスカートのホックを外してスカートを脱ぐ。
下着だけの姿になってしまうとますます心細くなった。
窓の外を見ている先輩に目を向ける。
こんな近くに先輩がいるのに、それなのに私は下着だけの姿で教室にいる。
その非現実性にクラクラした。
そして、無性に恥ずかしくなった。
先輩が教室の方に目を向ければ、すぐに私の下着姿は見えてしまう。
そんな簡単な動作1つで……
私の手は震えていた。
これだけじゃ済まないのだ。
さらにこの下着までも脱がなくちゃならない。しかもモデルをやるんだからその姿をしばらくの時間続けなくちゃならなくて……
身体の中がカッと熱くなるのを感じた。
泉のように湧き出てくる甘い甘い快感。これには微かな覚えがあった。
夜、寝る前に先輩の事を思うとこれに似たような感覚に襲われるのだ。
そして、こういう時は決まって……
パンツ越しに秘部に触れてみる。その指は僅かに湿り気を感じた。
自分で自分が恥ずかしくなった。よくわからないけど、それはとてつもなくいやらしくていけないことのような気がしたのだ。
私は頭を振った。気持ちを切り替えなくては。
サッと背中に手を回し、ブラジャーを剥ぎ取った。
胸がドキドキする。
自分でも悲しくなるほどに小さな胸。その上に寂しく乗っかるピンクの突起。
この姿を先輩に見せなければならないのだ。
こんな私の胸を先輩はどう思うだろうか。
描くに値するものだと見てくれるだろうか。
私は急に不安になった。
私はきっと綺麗じゃない。
「服脱いだら言ってね」
のんびりとした先輩の声がした。
その声でまた言いようもなく甘い快感に襲われた。
そして気が付いた。先輩がどう思おうと私は先輩に自分の裸を見て欲しいのだ。
「は、はい!あと少しですから」
パンツに手を掛けた。
最後の砦だ。これを脱いでしまえば、もう後戻りできない。
ゆっくりその白い布が足を伝っていく。
何も身につけていない身体に当たる秋風はやけに涼しいものだった。



「終わりました」
消え入りそうなカナの声を聞いて、僕は振り返った。
薄暗い教室の中、彼女の身体はそこだけ光を放っているかのようであった。それはひとえに彼女の透き通るほどに白い肌のお陰だろう。
それは息を呑むほどに美しい肌だった。モジモジと恥じらう彼女の表情もまたさらに拍車を掛けて素晴らしい。一刻も早く絵に描きたくなる、そんな美しい姿だった。
だが
「両手を外してくれないかな。良く見えない」
これを言うのは少し残酷な気がした。
彼女の羞恥する気持ちは痛いほどわかる。年頃の娘なら当然の反応だ。
でも、彼女が大事な、女性の肢体で最も美しい部分をああして隠していては絵は描くことができない。
「はい」
さっきよりさらに小さな声を出して、彼女は左腕を外した。
僕は思わずため息が出た。感嘆のため息である。
その乳房はあまりに綺麗だったのだ。儚く小さな膨らみには守ってあげたくなるような、男性の本能的な何かを刺激するものがあり、その形もまた洗練されており、それはまさに神様の悪戯としか言えないほど素晴らしいフォルムだった。
そして、何と言っても僕は桃色の突起に目が奪われた。その突起、いわゆる乳首とカナの白い肌の織りなすコントラストは絶妙だった。
おそらくこれを一生見ていても、僕は飽きることがないだろうと思う。見ているだけで、何か得体の知れない満足感が僕を満たすのだ。
「綺麗だ……本当に綺麗だ」
そう言うと、カナは俯かせた顔を真っ赤にした。
そういう姿はますますその美しさに磨きを掛けていた。
「わかってると思うけど、その下の手も外してもらえるかな?」



胸を隠していた手を外しただけで、恥ずかしさで倒れそうになった。
でも、同時にまた不思議な快感が込み上げてくるのを感じた。
先輩は私の事を綺麗だと言ってくれた。
誰が聞いてもわかる、本心から出たと思われるその言葉。
私は嬉しくて仕方がなかった。先輩の役に立てるのだ。それはこの世で最もと言って良いほどに喜ばしいことだった。
でも……
私は秘部を隠す右手に力を入れた。
手のひらは私の秘裂から出る卑猥な汁で湿っていた。極少量なので先輩にバレル心配はない。
でも、秘部を見られるのは恥ずかしかった。死んでしまうほどに恥ずかしいことだった。
ジワッ……
そう思えば思うほど私の秘裂から汁はドンドンあふれ出てくる。
自分はきっといけない子なのだろう。人に見られる事に興奮してしまうなんて本当にどうかしている。
私はギュッと目を閉じた。
恥ずかしさがこれで少しは紛れるような気がしたのだ。



右手がスローモーションで離れていく。
僕はようやくカナの秘部を見ることになった。
「ああ」
思わず声が出た。
綺麗なんてもんじゃない。
なだらかな丘に若干申し訳程度に茂る陰毛、その茂みの間から微かに覗く秘密の花園。
卑猥だった。まさしくエロス。エロスの権化。エロスそのものだった。
そして、それは同時に天然の芸術品だった。
まず、その少女の陰毛はこの世にあるすべての繊維で極上のモノのように思われた。触れたら手に馴染み、僕は今まで触れたことの無いような感触に歓喜することだろう。
そして、さらにその下にひっそりと佇む狭間は、まさに楽園の入り口だった。その先こそアダムとイヴが追放されたと言われるエデンに違いない。
「美しい……」
僕は自然とスケッチブックに手を伸ばしていた。
描きたくて溜まらなかった。描いてその美しさを永遠のものにしたかった。
刹那にしかこの世に止まることが許されない、その宿命的な美しさを早く自分のモノにしたかった。
白いなだらかな丘に咲くピンクの乳首、放射状に僅かに茂る陰毛、まだ固さの残る少女の骨格。
すべてをこのスケッチブックの上に作るのだ。世界を、美の楽園を。
「手を前で組んでくれないかな?そう、胸が隠れないように、そうだね、そうやって祈るような感じで」
淡々とそう指示を出し、一心不乱に僕は鉛筆を走らせた。



先輩に余すとこなく、私の身体は見られている。
先輩の真剣な瞳が私のすべてを射抜いていく。
ああ、本当におかしくなりそうだった。
快感の波はもう私を押し流すほどの勢いだ。
恥じらいの心はむしろスパイスのように効いていた。
先輩はもう気付いているのだろうか。私の秘部からいやらしい汁が止めることもできずに溢れ出ていることに……
股の間を伝っているのがよくわかる。もしかしたら、本当にバレてしまうかもしれない。
でも、それがバレるのもまたどこか楽しみにしている私がいた。



「ありがとう、もう良いよ」
僕はそう言って一息ついた。
スケッチブックに目をやると、自分で言うのも何だがなかなか立派なスケッチが描かれていた。モデルが良いから当然だろう。
自然と笑みが零れた。良いモノを描いた時は気分がいい。これをキャンパスに描けばもっと気分がいいことだろう。
その時も是非、ヌードのモデルにカナを使いたいが、それは少々贅沢というモノだろう。
あとは1人で作っていくことにしよう。
「先輩……」
不意に声を掛けられてカナの方を見ると、恥ずかしそうに顔を伏せモジモジしている。
何か言いたいけれど、言うのを躊躇っているようなそんな様子である。
僕は助け船を出すべく口を開いた。
「何かな?カナ」
と自分で言って吹き出した。レナktkr
「私のお願いも聞いてくれますか?」
声が震えていた。
まったくどこまで遠慮がちな子なのだろう。
僕が断るとでも思ったのだろうか。こんな時で無くたって、カナの言うことは何だって聞いてやると言うのに。
「良いよ。何でも聞いてあげるよ」
そういう僕の言葉にカナは顔を上げる。
潤んだ瞳は赤い夕陽を反射してまるでガラス玉のようであった。改めて僕は彼女を綺麗な子だと思った。
そして、直後信じられない言葉を聞いた。
「私を私をっ!抱いてくださいっ!」
キュウッと両手を胸の前で握り締めて全裸の女の子がそう言った。
抱いてくれ、と。丸裸の女の子が、だ。
瞬間、理性がぐらつきそうになるのを懸命に堪える。
「待て、それはつまりどういう……」
そこまで言って、自分自身の言動のマヌケさに気が付いた。
どういうも何も言葉通りだろう。抱いて欲しいのだ、カナは。
しかし、一体どうすれば。
「その、僕らは健全な中学生であって」
たしかに友人達の中には、すでにそういう経験をしたものもいると聞くが……
僕はしどろもどろにも続けようとして、カナの異変に気が付いた。
「何でも…グス……聞いて、…くれるって……」
泣いていた。溢れた涙は頬を伝い、首筋を伝ってその裸の身体を滑っていく。
何だかそれはものすごく艶めかしい光景だった。
女の涙には得も言われぬ魅力がある。僕はその時確信した。
「でも……く、」
耐えられなかった。しょうがないから、抱き締めた。
傷ついた女の子を放っておけるほど僕は冷たい人間ではない。
それに、カナの性格を良く知っているだけにその痛みが手に取るようにわかってしまったのだ。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案な彼女のことだ。この事もすごい決心だったに違いない。
制服越しにカナの華奢な身体を感じた。
こんなか細い身体で本当にご飯をしっかり食べているのだろうか。運動ができるのだろうか。
そんな下らないことを思いながら、背中をさすってやった。何も身につけていない裸の背中は滑らかだった。触れただけでそのままどこまでも滑っていきそうなほどに。
「嘘つきです……ひっく…先輩は…嘘つ……グスきです」
シャンプーの良い匂いが鼻孔をくすぐった。
こんな子が抱けるならばたしかに、僕は幸せなのかもしれない。
「僕が初めてでも後悔しない?」
「え?」
距離が0に近い状態で見上げられて、思わず僕は目を逸らしてしまう。
上目遣いは反則だ。可愛過ぎる。
そうして、ようやく僕の言う意味が理解できたのか。カナは僕を柔らかく抱き締め返して言った。
「よろしく、お願いします」
噛み締めるようにカナはそう言った。



初めて見た先輩のソレはとても逞しいものだった。
天を見上げ屹立し、鈴割りから透明な液体をわずかに滴らせる様子は獣が獲物を前にして涎を垂らす姿そのものだ。
「ちょっと気が早かったかな」
先輩は少し照れたように言って、改めて私をまじまじと見た。
その瞳はさっきまでのものと明らかに違う。人間の目ではなく獣の目。獲物を狩る捕食者の目。
でも、そんな先輩の目も素敵だった。私はいつも以上に先輩の中にオスを感じた。
「怖くない?」
私はふるふると首を振る。
でも、それはちょっぴり嘘だ。あんなモノが自分に入ると思って怖くないわけがない。
「痛かったら、いつでも言ってね?」
先輩の優しい声。こんな事を言われると意地でも痛いなんて言えなくなってしまう。



全裸になると気持ちが良かった。
たぶん後にも先にもこの美術室で男女が2人素っ裸でいるようなことはないだろう。セックスなんて言うまでもない。
若干の背徳感を感じつつ、僕はカナをテーブルに押し倒した。
いや、僕の名誉のために言っておこう。押し倒したのではなく寝かせたのだ。
表面が凸凹してて、他に並ぶモノがないくらいボロっちいテーブルでも僕らにとっては初めてを過ごすベットである。
そこで改めてカナを見た。
ただでさえ小さいカナの胸は仰向けになったせいで、ほとんどぺったんこである。
でも、僕はそれを魅力的でないとは思わない。
それはネットや雑誌では感じることのできない、たしかなリアリティだった。
現実。
そう認識することで、カナはますます美しく彩られた。
「んっ……」
カナの胸元へ舌を伸ばす。
肌は甘味を思わせた。食べ出したら止まらない辺りがそっくりである。
「んっ……あっ」
肌に舌を這わせるだけ。ただその行為でカナは艶っぽい声を出す。
「意外にエッチなんだね、カナは」
そう言いつつ上目遣いでカナを伺うと、彼女は顔を真っ赤にした。
その姿に内心ほくそ笑み、僕は頂にちょこんと舌を伸ばす。
「ああっ!」
今度は思い切り口に含んでみる。
キャラメルのような固さが僕の舌先で転がる。
「んっああんっ!」
ひとしきり乳首でじゃれ合った後、僕は視線を下に移していく。
カナは何かを守るようにぴったりと脚を閉じている。
なるほど、ここを間近に見せるのにはまだ少しの抵抗があるらしい。
「脚開いて」
そう僕が言うと、カナは脚を震わせながらも徐々に開いていく。
その全容が露わになった。
僅かに茂る若草の下、一本の線が何に汚されることなく走っている。
そのさらに下には、たぶん一度も陽の目を浴びたこともないであろうアナルがひっそりと息づいている。
そこだけ若干色の異なるアナルは、臀部に突如咲いた花のようだった。
「あんまりジロジロ見ないでください」
蚊の鳴くような声でカナは言う。僕はそんなカナの姿に思わず頬がにやけてしまう。
恥じらうのはカナが純潔な何よりの証拠である。
それを僕はこれから貰い受ける。男としてこれ以上の幸せはあるだろうか。
「あんっ!」
秘部に優しく触れただけで、カナは電流が流れたかのように弓ぞりになる。ホントに感度が良い。
割れ目に沿って指を這わす。そうしていると、僕は1つの突起があることに気が付いた。
ほんの小さな豆のような突起である。何だろう。そう思い、軽く撫でてみた。
「ひゃんっ!」
今までとは比べモノにならないほど大きな声をカナはあげる。
どうやらここが一番の性感帯らしい。
今度はコリコリと指の腹で転がすように触れてみる。
「ひゃんっ!んあっ!や、……あんっ!……ダメです、…せんぱ……あっ!んおかしくなっちゃ…」
尚も撫でる。
表情を見ればカナの顔はまさに恍惚と言った様子。とろんと溶けそうな目にはもはや現実は写っていないのではないだろうか。
「ダメで……すっ!ダ…ああんっ!ああ」
ふとクリトリスを撫でる手を止める。
もう充分だろう。僕の方もそろそろ楽しませて貰わないと。
いきり立った肉棒をカナの秘裂へと宛う。ゆっくりと徐々に壊れ物を扱うような要領で差しこんでいく。
思ったよりはすんなりと入っていく気がした。おそらくカナの愛液が僕の侵入をサポートしてくれているのだろう。
なるほど、そう考えるとセックスとは共同作業なのかもしれないな。
「っ!」
カナの顔が苦悶に歪む。僕の方も徐々にカナの壁の圧迫が苦しくなっている頃合いだった。
挿れてる方でさえ若干痛むのだ。挿れられてる方は、一体どれくらいの痛みを伴っているのだろうか。
そう思うと、やりきれなくなった。
「止めようか?」
「大丈夫です」
にこ、とカナは笑う。どう考えても僕を気遣っているとしか思えないその笑みに、僕はもう耐えられそうになかった。
「本当に痛かったら止めるよ。僕のことは気にしなくていいから」
「私がしたいっていいだしたんですよ?だから、先輩は……ゆっくり楽しんで……っ!」
また苦悶に歪む。
何かの本で書いてあったことを思い出す。
痛いのは最初だけ。
僕は意を決した。体重を掛け僕のすべてをカナに挿れていく。
「っ!い!」
カナは痛いとは言わない。それもまたカナの優しさなのかもしれない。
ならば、僕はカナの優しさに精一杯応えるだけだ。
ザラザラした壁に自分の亀頭が触れたことを確認して、僕は腰を動かし始めた。
「くっうっ!」
カナの目尻には涙さえ浮かんでいた。
心が痛む。でも、僕は腰の動きを止めることはできない。
これが最もカナを楽にする行動だからだ。
しだいにカナの膣の締め付けに心地よさが混じり始める。
いや。それは瞬く間に今まで感じたことの無いような快感に変わっていった。
何かが溶けて混じり合うような……それでいて甘く痺れる……
「はぁんっ!あんっあんっ!」
カナの声も痛みに耐えるモノから妖艶なモノに変わっていく。
僕は腰を激しく動かした。
それに比例するように快感が強くなる。
「あんっ!せんぱ……いっ!気持ちい……いです……っ!わた……頭おかしくなってしまいます」
「僕も……だよっ!溶けちゃいそうだ」
本当に脳髄までも溶けていきそうなほどの快感だった。
それと共にこの世のすべてを許せてしまいそうな幸福感が、ひっそりと僕を満たしていく。
いつまでもこうしていたい、と自然に思った。
次第に快感は波となってうち寄せる。寄せては返す快感の波に揺られながら、僕はぼんやりと終わりを感じた。
「楽しかった」
誰に言うともなくそう呟いて果てた。
吐く息の白さから僕は冬の訪れを感じた。




キメェ
wikipediaの女性器と睨めっこして書いたけど童貞の僕にゃ無理があったね。
小陰唇?大陰唇?大審院?
何であんなに女性器は複雑なのよ、おせーて神様っ!

そもそも無理にセックスの描写なんて入れるべきじゃなかったなぁ
経験がないから、自分で読んでてもすごい嘘臭く感じるもん……
でも今回の長さからしてわかると思いますけど、時間掛かっちゃったからね。
ほら、押し入れに入れておいて白骨死体で見つかったら目も当てられないじゃないですか。
だからさ。
……うん、理由になってないですね。

どっかのムスコが一瞬でも元気になってくれることを願いつつ……

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≫ EDIT

【SS】月と僕と

東京の夜空は明るい。
目を凝らせば雲の輪郭が見て取れるほどに明るい。
闇を知らぬ摩天楼達が林立しているせいか、それとも何らかの化学物質のせいなのか。
理由は定かではない。
ただ、僕はそんな東京の夜空が好きだった。
マンションのベランダにある手摺りを乗り越えて、僕は静かに腰を下ろす。
足下には薄暗い闇が広がっていて、地上との距離を曖昧にしている。
ここから落ちたら死ぬのかなぁ、なんてぼんやりと思いながら
僕は夜空に当たった。
心地よかった。冗談でなく、このまま夜に溶けてしまいそうなほどに。
足をぶらぶらしながら、遠くに見える摩天楼達に視線を向ける。
一体、いくらの人間があの中で忙しなく日々を過ごしているのだろうか。
それはそれは想像もできないほど、膨大な数のはずだ。
仕事に追われる者、恋愛をする者、新興宗教の勧誘をする者
自殺を決めた者、独り苛立ち通行人に粗野な愚痴を零す者
彼らは皆違った価値観を持ち、誰1人同じ方向を向くことなく動き回っている。
そんな彼らを思い、僕は月を見上げた。
限りなく満月に近い月は、下手な満月よりも美しく見えた。
それは未熟ゆえに未来への展望を感じさせる美しさである。
その姿はどこか少女に似ていた。
少女は女になることを願う。しかし、女よりも少女は遙かに美しい。
その矛盾が、世界をほんの少し汚くしているのだと僕は思った。
「最近気が付いたのです。お月様」
「………」
月は答えない。ただその柔らかな光で僕を照らしてくれるだけだ。
でも、それだけで充分だった。
その光は優しかった。
太陽の持つ図々しいまでの力強さやある種の残酷さ、それとはまったく違った何もかも優しく包み込んでくれるようなそんな優しさが月の光にはあった。
でも、独り言はやめておこう。それは何かあまりにも悲しげだから。

人の気持ちは絶対にわからないものだって、気が付いたのです。

僕はもう一度月を見つめて、心の中で呟いた。
すると、月は微かに笑ってくれたように思えた。
私にもそんな経験があります、と。
月はたしかにそう言った。

お月様もやっぱり物事を論理的に考えてしまいますか?
僕もそうなのです。ああだからこうなる、そうなるはずだ、そうなるに違いない。
様々な物事が論理的に説明でき、組み立てられていることに気が付いてから
きっとそれが嬉しくてしょうがなかったんでしょうね。
すべてがその万能の鍵を用いることによって、わかるのだと思い込んでしまったんです。
でも、それはとんだ傲慢だった。

月は尚も微笑んでいる。
それはこれ以上ないほどの相槌だった。

物事とはしっかりした秩序の元成り立っているモノです。
ドライアイスにお湯をかければ二酸化炭素が発生しますし、青色リトマス紙は酸性で赤になります。
円安であれば輸出が増え、円高であれば輸入が増える。
資本主義は際限もなく膨張し、いつの日かその膨張は破裂という形である日突然終りを告げるでしょう。
それは覆ることなく、論理、理論に基づいてます。
でも……いや、わかっていたことでした。
人間の中身に秩序はないのです。

月が雲に隠れる。
薄明るい夜空がほんの少しだけ暗さを増す。
僕は口を噤んで、再び月が顔を出すのを待った。

秩序がないために、人間の心に論理は通用しないのです。
つまり、わかりっこないのです。
論理という鍵を用いて、僕らはようやく世界の構造を知ることができるんですからね。
鍵が無いドアの向こうは、どうやったってわからないんです。
そんなことに、僕はようやく気が付きました。

月は尚も優しく微笑んでいる。
人間というものの未完成さ、未熟さを愛おしむように。




ベランダからコンクリートジャングルを見ていたら書きたくなったので1つ。
短いし、特にあとがきするような事もないですね。
それにしても、どうして東京の夜空って明るいんでしょうねぇ。

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