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ロリでオタでも

旧名・ロリでオタでも早稲田を目指す

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ある陸上部員の性渇 一章『快走』④

 遅い時間に帰ってきたため、リビングにあるのは空っぽの器と一枚のメモが置いてあった。
『温めて食べてください』
 よく見れば、そこには器が二つある。どうやら親父もまだ帰ってきてないらしい。
 キッチンに向い、鍋に火を入れカレーを温める。食欲をそそる匂いが鼻を撫で、俺は思わずごくりと唾を飲み込んだ。
 それにしても。
 親父はいつもこうして一人で飯を温めて食べているのだろうか。
 そんなに働いて、彼は何を得られるというのだろう。俺の得るような勝利の喜びなど、退屈なデスクワークにあるとは到底思えない。
 家族を養うこととは、そんなにも幸せなことなのだろうか。身を粉にしてまで、得る価値があるのだろうか。
「お、今日はけいすけも遅いな」
 背後の声に俺は瞬時に振り向いた。
「どうした?そんなに驚いて」
 親父が疲れた笑みを浮かべながら立っていた。
 どうやら考えすぎたのか、疲れているのかして、親父が帰ってきたことに気が付かなかったらしい。
「別に。なあ、カレーはどのくらい食うんだ?」
 何だか素直に答えるのが照れくさく、ついぶっきらぼうに言ってしまう。
「そうだなぁ。けいすけの半分くらいでいいぞ」
「ん」
 リビングに二人分のカレーを持っていき、向かい合って飯を食う。
 久しぶりに、こうして同じ食卓で食べるというのに、会話は弾まない。弾まないどころか、思い沈黙が漂っている。
 話すことがないわけではないが、口を開こうとすると言葉が乾いていってしまう。
 そんなことを繰り返している内に、親父は不意に何かを思い出したように言った。
「そういえば、国体決まったらしいな。おめでとう、けいすけ」
「ありがと」
 もっと会話を弾ませることは出来ないものか、と自分自身に問いつめたくなる。
 下手に近しい人間とは逆にコミュニケーションが取りづらい。
「お父さんもそんくらいの頃が一番楽しかったなぁ」
「ふーん」
 どこの三流ドラマだと思いつつ、少し興味を持ったふうに聞いてやる。
「こう見えて学生時代は、すんげーバリバリのサッカー選手だったんだぞ。芝生の上の野人と言われてな、ピッチの上じゃ俺に抜けない物はなかった」
 そう言って遠い目をする。
 ああ、親父にもそういう時期があったのかと、俺は当たり前の事に関心した。
 輝かしい時代の事など伺えないほどに、彼は疲れて見えてしまうから。
「女の子ともいっぱい付き合ったし、みんなみんな世界が輝いて見えてたなぁ。でも、悲しきかな、そういうのは早々長くは続かないもんで」
「もんで?」
「怪我をしてパーだよ。スポーツって言うのはそういうとこが恐いよな。身体を壊したらそれで終わりなんだから」
「……つまり何が言いたい?」
 ほんの少しムッとする。
 こっちが国体に出られる喜んでいる時に、怪我したら、なんて話をされてしまうのだ。気分が良いわけがない。
「大事なのは上手くいかなくなった時だってことだよ。まあ、今何言ったってわからないだろうがね」
「……わかるかよ。ったく気分悪いな」
「まあ、そう言うな。年長者の助言には耳を傾けておくもんだぞ」
 損をしたと思った。わざわざ聞いてやって損をした。
 小賢しい説教を好んで聞く馬鹿は、どこにもいない。
 俺は苛立たしげにカレーをかき込む。口で文句を言わない変わりに、カレーに当たってやった。
「一番悪いことは上手く行かなくなったとき、他人や社会のせいにすることだな。大抵は原因は周りが変わってしまったというより、自分自身が変わったことにあるんだからな」
 食い終わったら、目もくれずリビングを飛び出す。つまらない説教など忘れ、さっさと寝てしまいたかった。
 薄暗い廊下の床がやけに冷たい。



 疲れた身体を布団に滑り込ませると、すでにそこには先客がいた。
 ふわりとしたシャンプーの香りに、少女特有の甘い匂いがする。
 無論、かなである。
「ううん…」
 布団に入って動いたためか、かなは眠たそうに声を上げる。
 どうやら起こしてしまったらしい。
「今日はこっちで寝る日か?」
「んーでもぉ、お兄ちゃん全然一緒にいてくれなかったよ?」
「それでもカウントするからな」
 かなはううん、と不服そうに唸る。
「嫌ぁ。だってだって、これじゃあお兄ちゃんと一緒に寝た気がしないもん」
「だったらどうすればいい?」
「キスしてキス」
 暗闇でもわかるほどの満面の笑み。
 そして、俺の胸板へと頬ずりをしてくる。 そんなことしたって、キスなどできるわけがないのに。
「……あのなぁ、俺らは兄妹なんだぞ?キスする兄妹なんているか?お前の周りに」
「いないけど……いないなら、なれば良いんだよ!」
「寝る。おやすみ」
「駄目だよ、寝る前にキスしてよぉ、お兄ちゃん」
 背中を向けて無視を決め込む。
 それでも、かなはしつこく言い寄ってくる。 この年になっても、こんなに仲の良い兄妹は珍しいのかもしれない。
 たしかに、こんなに妹に好かれることは嬉しくないわけではない。でも、やっぱりこれからの事を考えれば、もう少し距離を開かなくては、と思うのだ。
 それにキスなんて……。やはりそれは踏み込みすぎである。
「もぉ、話も聞いてくれないなんて酷いよ!こうなったら……えいっ!」
 右手が持っていかれる。あまりに不意を付かれたので、抵抗もできない。
 そして、その手は……何とも言えない柔らかな物体を掴んでいた。
 しばらくして、パジャマから伝わる感触から、それが何であるかがつかめてきた。
 まだ、若干固さの残るそれは間違いなく……
「お兄ちゃん、喜んでくれた?かなの……かなのおっぱいだよ」
「……誰からこういう変な事教わったんだ?」
「え?結城ちゃんからだよ。きっとお兄ちゃん喜ぶだろうって」
「俺はどこの変態シスコン兄貴だよ!ったく……」
 不機嫌に手を引き抜く。妹の弱い力では、俺の腕一本も押さえられはしないのだ。
「そんなことばかりやると……もう寝てやらないぞ?」
「ごめんなさい」
 しゅん、と発した言葉に俺の胸までシュンとなる。甘い兄だなぁ、とつくづく感じながらも、俺はあえて慰めの言葉を掛けてやることはしなかった。
 いくら可哀想だと思っても、突き放さなければならない。そうでなければ、いつまでたっても『兄離れ』はできやしないのだ。
 しばらくして、すすり泣く声が聞こえ始めた気がした。が、すぐに俺の意識は甘い眠気に流されていった。



 誰もいない通学路を俺は颯爽と歩いていく。
 遅刻している。間違いなく、昨日の就寝時間がいつもよりかなり遅かったせいである。
「ふをぁぁ」
 思わずあくびが出るも、だからといって時間が遡るわけじゃない。むしろ、睡眠不足による気怠さが増すだけだ。
 ようやく学校に着き時計を見れば、始業からすでに30分たっていた。
 諦めと同時に、どっと眠気が押し寄せるのがわかる。
 いいや。一時間目くらいサボろう。
 だから、そう思ってしまうのは至極当然なのだ。別に俺が自堕落になったわけでも何でもない。



 屋上から見る景色はお世辞にも美しいとは言えない。
 そこから見えるのは、神々しい山でもなくエメラルドブルーに輝く海でもない。混沌を絵にしたかのように薄汚いコンクリートジャングルのみだ。
 それでも屋上に来てしまうのは、時間を潰す場所がここにしかないのと、そして空が近いからである。
 ごろんと寝転がれば、初夏の日差しが容赦なく俺の目を射抜いてくる。それを遮るように手のひらを翳すと、ようやっと空の青を拝むことができた。
 空は手を伸ばせば届きそうでもあり、どこまでも果てしなく遠い。
「ふをぁぁ」
 あくびがもう一つ出る。
 昨日危うくサボりそうになった時は、たしかに罪悪感など沸いた。しかし、今は不思議なほどそんな感情は沸いてこなかった。
 サボりというのは、1回済ませてしまえば悪い意味で気が楽になる。などとサボり症の友人が言っていたが、どうやら本当らしい。
 いや、何でも同じなのかもしれない。気が楽になりそれをどうとも思わなくなり、それはどんどんエスカレートし……
 俺は考えるのをやめた。眠気にはどうやったって逆らえはしない。
 日陰に戻り、俺は横になった。



「いい天気だねー」
「そうですね。まさに洗濯日和ですね」
「ごめんね、かおるちゃん。こんな事手伝わせちゃって」
「いいんですよ。先輩にはいつもお世話になってるんですから」
「ううっ……なんてよい子なの、かおるちゃん」
 そんなかおると先輩の会話で、俺は目が覚めた。
 二人がこうして洗濯物を屋上に干しに来るとは、寝入ってしまって、昼休みにでもなってしまったのだろう。
 しかし、二人はまだ屋上の隅の日陰で寝てる俺には気づいていないようである。
 まだ眠気にしがみついていたい俺にとっては、むしろ好都合だった。
「な、何するんですか!先輩っ!」
「何って、スカート捲りだよ」
「そんな当然のことのように言わないでください!」
 俺は思わず耳をそばだてた。
 心なしか、百合の花の香りを感じるのは、男として至極当然の思考であると思う。
「目の前に可愛い子のスカートがあって捲られないのは失礼でしょ」
「そんな事言ったら……って、先輩駄目ですってばぁ、揉まないでください!」
「ああ、この適度な固さと柔らかさ……気持ちいいなぁ」
「ひゃん……先輩、そこはホントに駄目ですってばぁ」
 何をやっているのだろう……
 俺は盗みみたい欲に駆られる。しかし、この見えない位置から顔を出せば、間違いなく二人に気づかれてしまう。
 よく聞こえるようにと、じりじりと俺は位置を移動させていく。
「本当に形も感触も良いお尻だよねぇ」
「せ…んぱい……外ではそういうことやらないって、言ったじゃないですか。シャワー室とか更衣室だけだって」
「誰もいないから大丈夫だよ。ちゃんと鍵も閉めてあるし」
 ところがどっこいいるんだなぁ、俺が。
「んっあっ……!もうそこお尻じゃないですって!」
「んふふぅ、相変わらずほとんど何も生えてないんだねぇ」
「やめくだ……あんっ!駄目ですって、やめっ!どうして」
 俺は欲望に負け、顔を出した。
 こっちを向いていた先輩の顔が妖艶に微笑み、対照的にかおるは絶望的な顔になる。
「何だぁ、けいすけ君そんなとこにいたんだ」
「すんません、ずっと聞いてました」
「ふふっ♪もうっエッチだなぁ、けいすけ君も」
「先輩っ!離してくださいっ!」
 俺に見られているという恥辱に耐えられなくなったのか、かおるは先輩の腕を振り払おうとする。
 先輩は意外にも、あっけなくかおるの身体を放した。
「って、あれ?」
 かおるも拍子抜けしたようで、呆然と突っ立っている。
「かおるちゃんがそんなに嫌がるならいいよ。私はけいすけ君と楽しむから」
「そ、それは駄目です!」
「どうして?」
「それは……その……」
 と、助け船をこうような視線を俺に向けてくる。
 昨日の事があるんだからはっきり言えよ、と彼女は言いたいのだろう。
 しかし、生憎俺は先輩との関係も持ってしまっている。
 いわば修羅場である。逃げようもない袋小路。
「どうせけいすけ君、昨日かおるちゃんとえっちぃ事したんでしょ?」
 不意に先輩は俺の耳元で囁く。
「な、何で先輩知ってるんですか!」
 驚く他はない。あのシャワールームには、たしかに俺とかおる以外いなかったわけだから。
「だってシャワー故障してて、同じシャワーを多感な高校生が使うんだもの。そういうことが起きない事が不思議でしょ?」
「先輩は何でもお見通しですか……」
「ふふぅ、でもどんなことしたかまではわからないけどね」
 そう妖艶に微笑みながら、先輩は官能的な手つきで、俺の顔を撫で上げてくる。
 やるか、やらないか。
 選択は2つ。いや1つか。もう俺の頭は一昨日見た先輩の裸体でいっぱいなのだ。いくら、かおるがいようとも選択肢は一つに絞られてしまう。
 それだけじゃない、先輩の膣の締め付け具合、肌の柔らかさ……想像しただけで下半身が膨らんでいくのがよくわかる。
「ちょっと待ってください!先輩」
 かおるの声に、思わず先輩は制服のボタンに掛けた手を止める。
「駄目です。けいすけは……けいすけは私のです!せ、先輩には渡しませんからっ!」
 かおるは走って先輩の手を俺から外す。
 かおるにしては思い切った行動だが、それで先輩が引き下がるとは思えない。
「かおるちゃんは、けいすけ君の彼女かなにかなの?」
「え?……いえ違います」
「だったら、かおるちゃんの所有物でも何でもないんじゃないかな?」
 ニヤニヤァとSっ気満々の笑顔。
 そんな笑顔にかおるは、悔しそうに唇を噛んでいる。
 しかし、その直後起死回生の一手が閃いたかのごとく、かおるは満面の笑みを浮かべた。
「でも、先輩。私にはアドバンテージがありますよ?」
「何?」
 崩れぬ自信に溢れた笑み。
 ああ、俺はもうわかっている。
 かおるは昨日の事を言おうと思っているのだ。
 彼女ではないけど、性行為はしましたよ、と。
 かおるは知らないのだ、それ以前に俺と先輩が関係を持っていることを。
 案の定、かおるは俺の方を振り返り、勝利に満ちた表情で頷いた。その顔はこれ以上ないくらいに真っ赤である。
 自分から性行為を公表するなど、恥辱の極みだろう。それも尚更、かおるのような女の子にとっては。
「私は彼女じゃないですけど、けいすけとそういう行為をしましたよ」
「そういう行為って?」
「そ、そういう行為はそういう行為です」
 目をギュッと瞑り、かおるは恥ずかしさに耐えている。
 何というのか、そういう表情は非常に興奮するものがある。
「キス?ハグ?」
 心底楽しそうな笑顔で先輩は、かおるの顔を覗き込んでいる。
 先輩のような人間にとっては、かおるのような子は溜まらないのだろう。
 俺だって彼女をからかうことに、一種の楽しさを感じるのだから、Sな先輩なら尚更だ。
「違います。もっと激しいのです!せ、せせせセックスです!」
「セックス、ふーんセックスねぇ。ふふっ、ねえけいすけ君、どうしよっか?」
「先輩も人が悪いですね……あんまり隠し事も良くないですし、言ってしまいましょうよ」
「潔いね、そういうところは。ふふっ」
 不思議そうな顔でかおるは、俺と先輩を交互に眺めている。
「かおるちゃん。実は私もけいすけ君とセックスしてるの」
 目が点。そして、再び俺と先輩を眺め、それを三回ほど繰り返した後、不意に俺の目で止まる。
 瞳は怒りで震えている。悲しさとかではなく、ただ純粋な怒り。
 俺はおかしな話だが、ホッと息をついてしまった。なぜって、ここで泣かれるよりは、怒られた方が断然マシだから。
 怒りから人間関係を修復するのは、難しいどころかむしろ簡単だが、悲しみから人間関係を修復するのは不可能に近い。
「お、お前と言うヤツはっ!破廉恥!変態!色魔!変態!猿!獣!」
 選り取り緑の罵詈雑言。そんな罵声を飛ばされる俺を、先輩はただただ楽しそうな笑みを浮かべて見ていた。
「仕方ないんだ。な?」
「初めてだったんだぞ!私は!なのになのに……お前は二股などかけて……」
「悪かった。悪かった。ホントにすまない」
「謝って済む問題ではないっ!」
 俺はひたすら額を地面に付き許しを請う。
 というのか、それ以外に方法が見つかられないのだ。
「かおるちゃん?そんなに怒ったって仕方ないんじゃない?」
「そうは言ってもですね、先輩。私は私は」
 いいからいいから、とかおるを宥め、先輩はかおるの耳元で何かを囁く。
 かおるの顔に見る見る笑顔が戻り、先輩と一緒にニヤニヤとこちらを眺めている。
 何かよからぬ予感がする。とんでもなく。
「けいすけは悪いことをしたと思っているんだな?」
「そ、そりゃあもちろんでありますとも」
「つまり罪を償う気があるのだな?」
「当然であります」
「罪を償うことは、罰を受けること。違うか?」
 ギロリ、とかおるは俺を睨み付ける。
 有無を言わせぬ様子に、俺はただただ頷くしかなかった
「そうでありますとも!」
「先輩、そういうわけです。この者に罰を」
「は~い。じゃあ、今すぐけいすけ君服全部脱いじゃって」
 いつも以上に天使のように美しい先輩の笑みが恐ろしい。
 そして、いつも以上に何を考えているのかが読めない。
「……こ、ここでですか?」
「うんうん。当たり前でしょ?何だったら校庭でも良いけど?」
「いえいえ、ここで脱がせていただきます」
 俺はそそくさと、制服に手を掛けた。
 たしかに恥ずかしさはあるが、ここで躊躇していても埒が空かない。



 校庭の喧噪が聞こえる。
 屋上から校庭を見下ろせば、サッカーを楽しむ者、バスケットに熱を出す者、未曾有の人々が不規則に休むことなく動き回っている。
 どこからか聞こえる、吹奏楽部の奏でる音色も心地よい。
 今は昼休みである。生徒のほとんどが、自由を謳歌する夢の時間。
 そんな夢の時間に俺は全裸で屋上に立たされている。
「隠しちゃ駄目だよ。ほらほらぁ、しっかり先輩に見せて」
 股間に直に当たる風の感触。
 普段はこんな明るみで見ることもない自分自身の裸体。
 すべてが非日常的すぎて、俺はもうどうしようもなく勃起していた。
「くっ、まったくこんな所で裸になって勃起するとは……お前もどうしようもない変態だな」
 そういうかおるは、口こそ窘めてはいるものの、うっすらと笑みを浮かべている。
「本当に変態さんだね、けいすけ君は」
 もはや反論する術はない。俺がどう言おうとも、身体が正直に反応してしまっているのだ。
「で、先輩これからどうするんです」
「けいすけ君はジッとしてればいいの」
 そう言って、先輩は俺に近づいてくる。
 そして、屋上のアスファルトに跪く。
「あの?先輩?」
 俺の股間の目の前に先輩の顔。
「かおるちゃんが、けいすけ君のおちんちんが恋しいって言うから」
「い、言ってません!」
「ふふぅ、素直じゃ無いなぁ、かおるちゃんも。私が提案したらすごく喜んでたくせに」
「それは……その」
 かおるはもじもじと顔を俯かせる。
 どうやら返す言葉がないらしい。
「ほらほら、早く来ないと私が独り占めしちゃうよ?」
「ああ、駄目ですっ!」
 美少女二人が俺の股間の前に大集合。
 もしかして、いやもしかしてでもなく、これは罰でもなければほとんどご褒美ではないだろうか。
「あふぅ」
 先輩の舌がペニスの裏筋を舐め上げていく。 たったそれだけの事で、俺は声を出さずにはいられなくなる。
「ふうぁ」
 今度はかおるが、先端に軽く触れるようなキスをする。恐る恐るという感じなのは、彼女が不慣れなせいだろう。
 そして、ゆっくりと先端の鈴割れにそうように舌を這わせる。
「案外、上手なんだね、かおるちゃん」
「え?まあ、はい」
 褒められたことが照れくさいのか、かおるはそっと目を伏せる。
 隆々とそそり立つ股間を前にして上気する彼女の顔は、いつにもまして艶っぽい。
「私にも舐めさせて」
 先端を左右に分けて、先輩とかおるが舌を這わせていく。
 そのたびに雷のように激しい快感が押し寄せてくるのがわかる。
「くぅ……ふぅっ!」
 突然、先輩がかおるの領地にふみいり、尿道口へと舌を滑り込ませる。くすぐったいような快感が、行き場を失ったみたいに身体を駆けめぐっていくのがわかる。
 かおるはと言うと、示し合わせたかのだろうか。先輩と上手く役割分担をするかのように、今度はペニスを横にくわえ出す。
 それはそれで快感を助長し、何度も倒れそうな恍惚感を俺は味わった。
「はぅ!」
 ずほりすぼりと、先輩の口がペニスを飲み込んでいく。温かい先輩の口内にくわえられると、これ以上ないくらいの射精感が込み上げてくる。
「もうっ!出てしまいます!先輩」
 そんな声にかかわらず、先輩は口を上下に動かしていく。
 時々先端を刺激する舌先が、頭がくらくらするほどの快感を与えてくる。
 これは口の中に出していうことだろうか。
「出しますよ!」
 一応断っておいて、俺は思う存分先輩の中で果てた。



「先輩だけずるいです。私もけいすけの飲みたかった」
「別に減る物じゃないんだから、ね?もっかいやれば」
「いや、減りますって」
 だが、彼女たちは俺の言葉にはお構いなしのようだ。
 また同じように俺の股間の前に座り、出し切って萎んでいるそれを手のひらで包み込む。
「まだまだ終わらないぞ?」
「恐い恐い。二股の罪は恐いねぇ」
 俺は遮るモノのない空を見上げ、微笑んだ。
 もし空に天国があり、そこに神様がいるのなら一晩で読み切れないほどの量の感謝の手紙を書いてあげたい。
 上手く行き過ぎている。二股を掛けたのに、嫌われもせずこうして快感を味わってすらいる。ありえない。どこのエロゲだ。
 こうまで上手く行っていて良いのだろうか。
 スポーツは絶好調、性交はやり放題、空は快晴。
 ああ、こんなに幸せで良いのだろうか。
 良いのだ。
 誰に言うでもなく、俺は呟いた。
 幸せな時に幸せを考えることほど、馬鹿らしいことはない。
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