ロリでオタでも

旧名・ロリでオタでも早稲田を目指す

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【SS】カントリートレイン

文庫本から顔を上げると、窓の外には田んぼが広がっていた。
家屋がほんの少しだけ散らばるように存在し、緑の絨毯のような景色に彩りを添えている。
鉄オタがいなければ、廃線に追い込まれてしまうほどのローカル線なだけはある。清々しいほどのド田舎だ。
カラカラ
冷房の付いていない電車内は、終始扇風機が怪音を鳴らしていた。
それでも冷房ではない健康的な涼しさは、良いモノだ。
予備校のあの機械的な寒さを忘れさせてくれるのは、実に精神衛生上良い。
再び窓に目をやれば、外は容赦なく夏の太陽が降り注いでいた。
その光が水を張った田んぼに反射して、俺の目を焼く。
そんな日本の原風景というべき景色に、しばし目を奪われてしまう。
心のどこかにあるノスタルジアが、刺激されているのだろうか。
「むにゅむにゃ……」
猫のような寝言が聞こえ、俺はその方向に目をやった。
見ると、少女がすやすやと寝息を立てていた。彼女はさっきからずっと眠りっぱなしだ。
年の頃は今年中学に入ったくらいだろうか。
まだあどけなさの残る顔立ちは、思わず涎が出そうなほど食べ頃と言えた。
そして、田舎娘特有の健康的な可愛らしさとでも言おうか。
良く言えば純粋無垢、悪く言えば芋い。
まあ、要するに容姿に多少のコンプレックスを持つ俺のような男が、いかにも好みそうな顔立ちだった。
肩に掛かるくらいの髪の毛は、自然な艶を持ち美しく、汚れ一つない小麦色の肌は、図らずも夏の匂いを漂わせている。ううん、良い……頗る良い。
しかも、優雅に眠る彼女は一向に目を覚まさない。
文庫本が60ページ進んだところから見て、時間にして約1時間くらいか。まったく良く寝ている。
そうなれば、少しくらい悪戯をしても大丈夫なのではないか、とよからぬことを考えてしまうのは当然と言えよう。
そうして、自然と俺の目は胸元へと向かった。
小振りな胸。
白いワンピースの醸し出す清純さ、その小さな胸の放つ艶めかしさ。
その2つのパラドックスが混じり合い……
俺の目の前で1つの宇宙が生まれた!
美のエデン。
その感触を想像したとき、理性は名誉の玉砕を迎え……そうになったが直前で止んだ。
エロゲのやりすぎだ。自重汁。
『キャー、エッチ』で済むことは、世界が違うと犯罪になりうる。
「ん、んーん」
不意に彼女は目を覚ました。
さっきまで卑猥な妄想に耽っていたモノだから、俺は予想以上に狼狽えた。
しかし、それは俺の取り越し苦労であるとすぐにわかった。
彼女は首をキョロキョロと振り、何やら不安そうな顔をしている。
「どうしたの?」
自然と優しくことさら優しく、しかしいやらしくないならない程度に俺は声を掛けた。
婦女子が困っていて、声を掛けないのは紳士の美に反する。
「ここはどこ?」
眉間に皺を寄せ、不機嫌そうに聞く。
まるでこの困っている事態が、俺のせいであるかのような目である。
「JRのローカル線だね」
「んなことはわかってるわよ! ああ、もうこれだから馬鹿は嫌なのよ!」
初対面で目上の人を馬鹿呼ばわり、それが許されるのは二次元世界だけであるのを彼女はご存じなのだろうか。
まったくもって、礼儀を知らないガキだ。少し可愛いから良い気になる。これはまことに良くない兆候。
こういうガキが社会に出る前に1つ説教を垂れるのが、世のため人のためであろう。
「ごめんごめん。で、つまり何が聞きたいのかな?」
そんなはっきりモノが言えれば苦労しない。
仕方ないよね、僕らは日本人なんだもの。
「だから、本名は過ぎたのか聞いてんのよ」
苛立たしげにこちらを睨み付けながら、尚も不機嫌に言う。
俺の知識が間違っていなければ『だから』というのは順接の接続詞であり、こういう場面で使うのは用法として……
いや、指摘するだけで無駄だろう。きっと礼儀の礼の字も知らないのだ。
「ごめん、わからないな。何しろ、この路線使うの初めてだからさ」
それでも、あくまで紳士に振る舞う俺。この行動は誰かに褒めて貰ったっていいはずだ。
そうして、周りを見回してみるが拍手を送る人物は愚か、こちらを見ている人すらいない。
というか、人自体がほとんど車内にいない。
おそろしや、ローカル線。これじゃ赤字経営もしかたがあるめぇ。
「え? 初めてなの?」
きょとんとした顔で田舎娘は僕を見る。正直、この反応は意外だった。
「うん。一人旅でたまたま乗っただけだからね」
「ふーん、こんなド田舎にねぇ。で、どこから来たの?」
「東京」
「と、東京!?」
素っ頓狂な声で俺の言葉を反復する。その目は好奇心で爛々と輝いていた。
「ねえねえ、東京って東京だよね!あの東京だよね」
「う、うん。東京は1つしかないと思うし」
さっきまでの不機嫌さがまるで吹っ飛んだ態度に少々戸惑う。忙しい女の子だ。
「良いなぁ、東京。良いなぁ」
「……何がそんなに良いの?」
良いことなんて何もない。良いことがないから、僕はこうして田舎に足を運んでいるのだ。
「だってぇ、何でもあるんでしょ? 東京って」
「田んぼは無いよ」
「そんなもの無くたって良いの」
「綺麗な景色だって無いよ」
俺は左手で窓の外に広がる田園風景を指さした。
まさに夏景色。JRのポスターにでも起用されそうなくらい、見事な風景である。
「はぁ? どこがどうこの車窓が綺麗なのよ」
右手でコツコツと電車の窓を叩きながら、少女は言う。
彼女の目に、この景色は綺麗に映らないのだろうか。
「どこまで行っても、山と田んぼしか無いじゃない。こんな単調な景色を見て、良く綺麗だなんて言えるわね」
「俺はいつまで見てても飽きないけど」
「あんたが特殊なのよ。友達はみんな言うわ。つまんない景色だって」
「そうなのかなぁ……」
東京に住む友人に見せたら、結構珍しがって喜びそうなものだけど……
「景色だけじゃないんだから、日常生活はみーんな退屈なのよ。ここには何もないから」
「別に東京に住んでるからって、退屈しないわけじゃないよ」
そう言う僕を少女は、胡散臭そうな目で見た。
「そんなわけないじゃない。コンビニだって歩いて数分のところにあるんでしょ?ビデオ借りられるところ、えーと、TSUTAYAだっけ?そんな物もあるし、映画館だってあるし、ボーリングだって、カラオケだってあるんだもん。退屈するわけないわよ」
「事はそんなに簡単じゃないんだよ……」
たぶん、彼女にはそう言ってもわかってくれないのだろうけれど。
根本的に価値観が違うのだ。何かに植え付けられた東京という幻想に、間違いなく酔っている。
「俺は君みたいに田舎で育ちたかったと思うよ。毎日、こんなのどかな風景を眺めていられればそれだけで幸せだし、それに外で遊ぶにも……」
俺はそこまで言って、ようやく気が付いた。
俺は少女と何ら変わりがない。
少女はカラオケやボーリングなどの都会にあるものを欲し、俺は田舎の持つ心の安らぎを欲している。
そう、結局俺らは……
「無い物ねだりか」
恐らく逆の立場であっても、同じようにお互いに無い物を欲しているに違いない。
何かそれは酷く滑稽だった。
「何が無い物ねだりなのよ?」
「君も俺も2人とも、自分の環境の中に無い物を欲しているんだと思ってね」
そう言う俺の言葉に、少女はムッとしたような顔をする。
「あんたはそうかもしれないけど、私は違うわよ」
「どうかな。環境が変われば、自分の今の生活が変われると思ってるんじゃないの?でもね、僕が思うに、実際は自分自身が変わらない限り、自分の生活を変えることはできないんだよ」
「……つまりどういうこと?」
そう言って、少女は小首を傾げる。こういう動作が可愛いらしいのは、ポイントが高い。
「退屈な原因は自分にある、って事だよ」
それはそのまんま俺自身にも、返ってくる言葉だった。
もちろん、すべてにおいて自分に原因があるわけじゃないだろう。でも、自分の力で他人や環境を変えることは、とても難しい。
だからこそ、自分を変えなければならないのだ。
「むぅ、何よ、それー。私が悪いって事?」
ぷくぅ、と頬を膨らませる。これはポイント高いよ、めっちゃ高いよ。
「悪いってわけじゃないけど……ほら、自分自身が一番変えやすいでしょ?例えば、こうして毎日見る車窓にも少し気を配ってみるとか」
「だから、つまんないって言ってるじゃん」
「そういう決めつけが悪いんじゃないかな?四季の移り変わりとか見事な物だと思うよ。雪も降るんでしょ?ここら辺は」
「降るけど……でも」
「『でも』と『だって』を続ける限り、この議論は終わらないからその2つは禁止」
「でもぉ……」
「アウト」
うー、と殊更不機嫌そうに少女は俺を睨み付ける。

「次は本名~本名~」

淡々とした車内アナウンス。少女はそれを聞いて立ち上がる。
「あ、次だったんだ」
「うん。良かった、寝過ごしてなくて」
少女は棚に置いてあった荷物を膝の上に載せ、再び腰を下ろす。
もう少しの間、話していてくれるらしい。
「思ったんだけど、無い物ねだりって本当に悪いことなのかな?」
ちょっぴり顔を赤らめながら、少女は言う。
きっとこういう人生論的な話をするのは、小恥ずかしいのだろう。
俺だってしらふで話すには、ちょっとばかり抵抗がある。
「悪いことだよ。不毛じゃないか」
「たしかに不毛だけど、それが無い生活って言うのも寂しいものじゃない?」
言われてみれば、たしかにそうだ。
人が無い物をねだらなくなる。
つまり人から欲望という物がなくなったら、人生はすごく味気なくなってしまうんじゃないだろうか。
「なるほどね。たしかに、それは寂しいものかもしれない」
そう言って、俺はちらりと少女の胸元へと視線を移す。
ほんの少しだけ膨らんだ胸。それはどういうわけか、俺の心を躍らせる。
それを見ていると、心の奥底が暖かくなり何だか幸せな気分になる。
さらにその感触を想像したとき、こそばゆいような快感が体中を駆けめぐる。
そんな感情が無くなってしまうのは、たしかに寂しい。あまりにも寂しい。寂しすぎる。
「でも……俺もよくわからないけど、本質は別のところにあるんじゃないのかな。そういう欲望とかの次元を超えたところにさ。そうじゃないと、人間が人間でいる意味がない」
「……最後の言葉の意味がよくわからないんだけど」
そこで電車のドアが開く。蝉時雨が電車の中にまで降り注ぎ、俄に騒がしくなる。
本名駅に着いたのだ。
「あ、ええ?もう着いたの?ねえ、どういう意味だったの?」
「ほら、降りないと電車出ちゃうよ」
「んー、もうわかったわよ。じゃあね」
そう言って、そそくさと少女は出ていった。
夏空の下で白いワンピースが踊る。
その光景は、何かの歌の歌詞になりそうなほどに美しく、またどこか切ないものだった。
俺が無言で手を振ると、寸分も待つことなく扉が閉まった。
そして、ゆっくりと駅のホームが離れていく。
俺は自分の言った最後の言葉を思い出そうとした。
すると、自然と笑いが漏れた。思い出せなかったのだ。
いくら思い出そうと思っても、頭に浮かぶのは、あの子の未発達な胸の膨らみだけだった。




酷い……
久しぶりに書いたら、もう酷すぎる。
起承転結もまるで無いし、文自体が読みづらいし……
でも、せっかく書いたから勿体なくて云々。
何か書く度に同じこと言ってますね、すみません。

まあ、つまりは『マジおっぱい触りたいよぉハァハァ』って言うことです。
あー、ホント自分の下品さに辟易する……
大丈夫なのか?自分
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| 小説 | 14:06 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

欲望が滲み出ていますね

| あけお | 2009/02/24 08:08 | URL |

↑と同意見で

| ヘルニ | 2009/02/24 20:43 | URL |

返信

>あけお
しょうがないさ、今が盛りなんだからw

>ヘルニ
次はあっさりしたの書くんで……

| ハルハラ | 2009/02/26 01:00 | URL |

宗谷本線最高ですよっ
音威子府に今度来てくださいよ☆

| うににん@DEEP | 2009/02/26 20:50 | URL |

返信2

>うににん
良いなぁ、北海道のローカル線
金ができたら行ってみたいもんだ

| ハルハラ | 2009/02/28 16:47 | URL |















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