おっぱいは存在するのか。
僕らの目にするおっぱいという対象は、まことにおっぱいなのか。
それは例えば、何の魅力もないただの胸の飾りなのかもしれない。
つまりだ。
僕らの想像するおっぱいを触ったときの感触。
それはすべて嘘、偽りなのではないか。僕はそう疑ってしまう。
だって、触ったことがないのだ。なのに、どうやって信じろと言うんだ!
たしかに人は言う。
おっぱいは柔らかい、と。触っただけで、この世のすべてを許してしまえそうな幸せが手入ると。
しかし、人の言うことはどこまで信頼できるかわからない。
それは測らずとも、この18年間の短い人生で実感させられた。
テレビに流れる情報、ラジオから耳にする情報。
そのすべては一度は加工され、様々な考えや謀略を伴い歪められた形で僕らの元に届く。
事実は限りなく形を変えて、見る影もない。
そんなものを18年間受け取り続けてきたのだ。
疑念の念が沸くのは、むしろ当然のことと言えよう。
もし、そう思わない人間がいるならそいつは白稚だ。今すぐ人間を止めるか、考えを改めろ。
そんなこんなで僕は机の上で頭を抱えていた。
そして、その頭ではおっぱいに対する夢が揺れ続けていた。
だが、揺れれば揺れるほど、ますますわからなくなった。
おっぱい。そもそも、女性の胸にそのような膨らみがあったのかすらあやふやになってくる。
僕は記憶を辿った。
たしかに、僕の脳裏に焼き付いた女性像にはおっぱいがあった。
いや……
像は次第に朧気になっていく。
あった……のか?
そもそも男と女という概念自体。僕の作り出した妄想ではないか。
姉さんも我が妹も実は男ではないか。
じゃあ、妹にはおっぱいがあったか。
ある、いや……あるのだろうか。
そもそもおっぱいとは何だ。何をもっておっぱいをおっぱいとする。
そもそも男とは何だ。女とは何だ。セックスで本当に子供は生まれるのか。次の衆院選で自民は負けるだろうか。
僕はその時確信した。
このままではおかしくなる。
そして、デカルトはとんでもなく強い人なのだと思った。
震える手で携帯電話を開き、アドレス帳を漁っていく。
暗い部屋の中では、携帯の明かりはまるで真夜中の灯台のようだった。
ぴ
ある名前の所で指を止め、大きく深呼吸をする。
心臓に細かい針が刺さったみたいだ。過度な緊張は本当に体に悪い。
しかし、僕は構わずボタンを押した。
「んー、なによぉ、お兄ちゃん」
「今すぐ来て欲しい。どうしても頼みたいことがある」
隣の部屋にいる妹にわざわざ携帯で電話するのは、まともな頭で考えれば異常である。
しかし、だ。
面と向かってこんな事は言えないのもまた事実なのだ。
「おっぱいを……おっぱいを触らせてくれ」
声が震えていた。僕の部屋だけまるで極寒地の夜のようだった
「え?ええっ?ど、どうして?」
ただならぬ気配を察したのか、妹は断るよりもまず理由を尋ねてくる。
正直、理由なんてないのだ。ただ、おっぱいが恋しく、そしておっぱいに怯えていた。
「一言で言うなら、不安なんだ。1つのことを疑い出すと何だか全部が曖昧になっちゃってね……。でも、何が本当で何が偽りなのか、お前のおっぱいを触れたらわかるような気がするんだ。だから、触らせてくれ、そして見せてくれ、おっぱいが何なのかを!」
熱のこもった台詞に妹は涙を流して、僕の部屋の扉をノックする。それはかのルーズベルト大統領が、大衆の心を打ったかの如く……
そうなるはずだった。でも、計算通り事が運ぶ事なんて稀なのだ。だから、人生は面白いなんて言うヤツがいるが、ソイツは国宝級のMに違いない。断じて言う、全然面白くない。
「……馬鹿!さいてー!変態!氏ねじゃなくて死ね!シスコンエロにぃ!」
つーつーつーつー
寂しげな電気音だけが、僕の耳元で鳴っていた。
そして、その音が脳に届くようになって、やっと自分のしでかした事の大きさに気が付いた。
変態だ。100人に聞こうが、1000人に聞こうが口を揃えて皆が、僕の事を変態と呼ぶに違いない。石も投げられるかもしれない、ちきしょー。
明日の朝にどうやって顔を合わせようか、それを考えただけで鬱になった。
机に両手を叩きつけ空を仰ぐ。暗闇だけがどっかり口を開けてくれていた。
とんとん
ハッと視線を扉に向ける。空耳で無ければ、それはたしかにノックの音だった。
考える時間が欲しかった。それが現実なのか、はたまた妄想なのか。
そして、それが現実であれば心の準備が欲しかった。
でも、現実感が沸く間もなく心の準備をする間もなく、呆気なく扉は開いてしまった。
信じられなかった。この夜すべてが妄想なのではないかと、疑いたくなった。
でも、その扉を開いた人物は紛れもなく妹だった。
「ど、どうして?」
「か、勘違いしないでよね!ま、漫画を借りに来ただけなんだから」
つん、とそっぽを向きながら妹は言う。
そして、恥ずかしそうに尚も続けた。
「そ、それで……その、タダで見せて貰うのもなんだから。お礼に…胸を触らせてあげてもいいかなって……」
たしかに部屋の明かりは机のスタンドの明かりだけだった。でも、それにもかかわらず妹が顔を赤らめているのはわかってしまう。それくらい妹は、その言葉を紡ぐのに一生懸命だったのだ。
「ありがとう」
満面の笑みで僕は微笑んだ。
そんな僕の横っ面を妹はグーパンチで殴る。
気持ちよかった。今まで数々食らってきた打撃の中で最も気持ちが良かった。気持ちが良すぎて、色んな物が出てきそうだった。主に股間から。
「ニヤニヤしないでよ!もうっ!」
ああ
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
あとがき
もうなんか色々と酷いですね。
え?いつも似たようなシュチュだって?
うん、才能ないね……
いや、まあいいんですよ、楽しければさ。
ああ、それにしてもおっぱい揉みたいなぁ。
きっと妹がいる方々は、夜な夜な寝ている妹のおっぱい触りに行ってるんでしょう?
嘘付いても僕にはわかるよ、お兄ちゃん。
もう!妹が欲しいよぉ、欲しいよぉ、誰かくれよぉ!
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おっぱいおっぱいしつこい笑
そんなん満員電車で車内が
ガクンって揺れた拍子に掴めばおk
「うわぁ!あまりにも綺麗な
丸いおっぱいだったので
吊革と間違えました!」
これで万事解決、対象は何も
大人だけじゃない…わかるな?